中日ドラゴンズ

メンバーはそろった。でも、なぜ勝てない?――ドラゴンズに必要なのは「圧倒的な正捕手」

Mandyドラハジ

ドラゴンズニュース

最下位転落――2試合連続の逆転負け

ドラゴンズが、ついにセ・リーグ最下位へ転落した。

9月25日のヤクルト戦は4-5。
翌26日は3-5。

2試合続けて先にリードしながら、最後は逆転負け。

9月25日はサノーが初回に23号2ラン。さらに3回にも2点を加えて4-4としたものの、ヤクルトに勝ち越しを許した。金丸は5回5失点で敗戦投手となった。

そして26日。

今度は高卒2年目の森駿太が、今季初昇格・即スタメンでプロ初本塁打となる先制3ラン。

「これはいける!」

そう思わせるには十分な一発だった。

しかし4回裏に3-3に追いつかれ、9回には山田哲人の2ランでサヨナラ負け。

9月26日終了時点で、中日は59勝80敗2分け。広島を抜いて最下位となった。

いや……。

ホームランまで情熱価格になってないか?


週末試合回顧

サノーの23号、森駿太のプロ1号。それでも勝てない

9月25日 ヤクルト5-4中日

サノーが初回に先制2ラン。

さらに3回には村松の三塁打を足がかりに2点を追加。

4点取った。

しかも金丸が先発。

ところが、その金丸が初回に4失点。

その後は追加点を許さず、ドラゴンズも追い上げた。

それでも最後まで逆転できなかった。

4点取っても勝てない。

これが一つ目。


9月26日 ヤクルト5-3中日

そして翌日。

今度は森駿太。

今季初昇格で即スタメン。

第2打席、低めのフォークを捉えて――

プロ初本塁打。

しかも3ラン。

19歳の若竜が、神宮で大きな一発を放った。

3-0。

「今日は勝てる」

そう思わせる展開だった。

ところがヤクルトに3点を返され、3-3。

そして9回。

山田哲人のサヨナラ2ラン。

また逆転負け。

ただし、この試合には一つ大きな収穫があった。

森駿太。

この一発は、間違いなく未来につながる。

だからこそ、悔しい。

未来が見えた試合なのに、現在の勝利には届かなかった。


ピックアッププレーヤー

森駿太――ドラゴンズの未来が、神宮で一発を放った

今回のピックアップは、もちろん森駿太。

今季初昇格。

そして即スタメン。

そこでプロ初本塁打。

しかも3ラン。

最高のスタートだった。

負けた試合だからこそ、ここはしっかり拾いたい。

ドラゴンズは今、若手を育てながら戦っている。

その中で、

「この選手が来年、再来年どうなるんだろう?」

と思わせる選手が出てくることは大きい。

森駿太の一発は、その象徴だった。


残念プレーヤー

福敬登――「残念」なのは、福ではなく別れの可能性

今回の「残念プレーヤー」は、少し意味が違う。

福敬登。

9月20日に来季の戦力構想から外れていることが報じられ、本人は現役続行を希望している。2020年にはセ・リーグ最優秀中継ぎに輝き、通算293試合で86ホールドを記録している。

だから今回の「残念」は、

福が残念なのではない。

ドラゴンズのユニホームを着た福敬登を、これからも見られるとは限らない。

そこが残念なのだ。

2020年に中継ぎとしてチームを支え、手術を乗り越えて復帰した左腕。

だからこそ、

「ありがとう」も込めた残念プレーヤー。

ドラゴンズでの最後が、まだ決まったわけではない。

だからこそ、最後まで福敬登を見届けたい。


特集

メンバーはそろった。でも、なぜ勝てない?

ここからが、今回のMandyドラハジで一番伝えたいこと。

ドラゴンズは、もう単純に

「選手がいないから勝てない」

というチームではないと思う。

投手陣には金丸、宏斗、大野、柳、涌井、清水。

そして中西、櫻井、吉田聖弥ら、これから先発として育てていきたい投手もいる。

野手にも福永、村松、岡林、石伊、そして森駿太。

だから、これから必要なのは、

選手を集めることだけではない。

1試合1試合を、どれだけ大切に勝利へつなげられるか。

143試合。

毎試合、絶好調で戦えるわけではない。

だからこそ、

調子の波をできるだけ小さくする。

怪我をできるだけ避ける。

そして、1年間できるだけ高い水準でプレーする。

野手は全員が143試合出場する必要はない。

休む選手がいていい。

調子を落としたら入れ替えていい。

相手との相性で変えてもいい。

でも――

捕手だけは、明確な軸を作ってほしい。

石伊雄太を正捕手として育てる。

これは「143試合すべてフルイニング」という話ではない。

疲労やコンディションを考えれば休養は必要。

ただ、

石伊ともう一人を半分ずつ使う「2枚看板」にはしてほしくない。

捕手は投手と一番近い場所にいる。

投手の球を感じる。

状態を感じる。

配球を考える。

試合の流れを読む。

そして投手を最後までリードする。

石伊には、そこまでの存在になってほしい。


「監督がダメだから、今年は終わり」

そんな言葉が出てこないくらいの捕手になってほしい。

監督には監督の責任がある。

継投の判断も監督・コーチの仕事。

でも、強いチームになるためには、

選手自身が試合を動かす力

も必要になる。

石伊が、

「この投手は俺が勝たせる」

「この試合は俺が最後まで導く」

と言えるくらいの存在になればいい。

そうなれば、

「監督の継投が悪かった」

「監督がダメだから今年は終わり」

という話だけで、チームのシーズンを語ることはなくなる。

石伊がいる。

石伊が投手陣をまとめている。

そんな圧倒的な存在感を持った正捕手になってほしい。


そして、ドラフト1位捕手の話

今年のドラフトで捕手を上位で指名する話が出てくるなら、ドラハジとして今のうちに言っておきたい。

捕手を獲得することと、石伊を正捕手として育てることは、別の話。

もしドラフト1位で捕手を獲得するなら、

「2人いるから2人とも使う」

ではなく、

「誰がドラゴンズの投手陣を一番うまく導けるのか」

という競争にしてほしい。

石伊には正捕手としての責任を与える。

そしてドラフト1位の捕手には、

「石伊を超えてやる」

くらいの気持ちで入ってきてもらえばいい。

その競争が、ドラゴンズの捕手陣を強くする。


ウィーン君のひとこと

ホームランは増えてきた。

若手も出てきた。

投手陣にも楽しみな名前が並んできた。

だから、もう「選手がいない」という話だけではない。

今必要なのは、

そろったメンバーを、1年間どう機能させるのか。

そして、

1試合をどれだけ大切にするのか。

今日の1勝を積み重ねる。

怪我をできるだけ防ぐ。

調子の波をなるべく小さくする。

高い水準で戦い続ける。

その先に、強いドラゴンズがあると思う。


修三師匠のボヤキ

「おいドラゴンズ!」

「サノーの23号2ラン!」

「森駿太のプロ初3ラン!」

「どっちも勝つためには十分なホームランじゃろ!」

「なのに……」

「ホームランの価値、情熱価格にするなぁぁぁ!!」

「もっと高く買え!」

「そして石伊!」

「お前さんにはなぁ……」

「ドラゴンズの投手陣を丸ごと背負うくらいの捕手になってほしいんじゃ!」

「監督がダメだから終わり、じゃない。」

「監督の采配だけで勝敗を語るんでもない。」

「石伊がマスクをかぶったら――」

「この投手は俺が勝たせる!」

「そこまで言える捕手になれ!」

「そうなったらワシも安心してコーヒーが飲めるわ!」


今日のMandyドラハジ

最下位に落ちた。

でも、森駿太がプロ初本塁打を打った。

福敬登との別れが近づいているかもしれない。

そして、来季へ向けて考えたいことも見えてきた。

メンバーはそろってきた。

だからこそ、次は――

「そろったメンバーを、勝てるチームにする。」

その中心に、石伊雄太という圧倒的な正捕手が生まれることを期待したい。

今日の主役が、明日のドラゴンズをつくる。

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