
秋が深まると、野球の季節が終わりに近づく。
ドラフトで新しい夢が始まる一方で、長く応援してきた選手たちには、厳しい現実が突きつけられる。
戦力外通告。
プロ野球の世界では避けて通れないことだと分かっている。それでも、いざ名前を見ると、簡単には受け止められない。
「まだ早くないか」
もっと見たかった。
まだ、ドラゴンズのユニホームを着た姿を見ていたかった。
今回は、そんな思いを込めて、竜戦士たちとの別れを振り返りたい。
竜戦士たちに告げられた別れ
今季、ドラゴンズから契約に関する通告を受けた選手たち。
- 福敬登
- 三浦瑞樹
- 土生翔太
- 尾田剛樹
- 川上理偉
- 津田啓史
- 辻本倫太郎
- ブライト健太
- 知野直人
- 宇佐見真吾
- 川越誠司
※ここでは、これまでに公表された契約に関する通告を整理している。
それぞれに、ドラゴンズで戦ってきた時間がある。
一軍で結果を残した選手もいれば、これからの成長を期待されていた選手もいる。
数字だけを見れば、判断の理由を説明できるのかもしれない。
でも、ファンが見ているのは数字だけじゃない。
あの一打、あの三振、あの笑顔。
そして、「次こそは」と期待した時間。
だからこそ、別れは寂しい。
ボスラー――まだ、あの打線に必要なピースだった
記憶が正しければ、今年の試合で初めてホームランを打ったのがボスラーだった。
その一発を見て、僕は思った。
「今年は25本くらい打ってくれるんじゃないか」
それくらい期待した。
ところが、ケガもあって開幕に間に合わず、シーズン序盤からチームの流れに乗り切れなかった。
ドラゴンズが苦しむなかで、ボスラー自身も本来の力を発揮する機会を十分につかめなかったように感じる。
あと5本、ホームランを打っていたら……。
そんなことを考えてしまう。もちろん、ホームランの数だけで引退が決まるわけではない。それでも、もう少し見たかったという気持ちは消えない。
細川、サノーの迫力をさらに引き上げるためにも、ボスラーは大切なピースだったと思う。
長打のある打者が並ぶ打線には、相手バッテリーに与える圧力がある。
その一角として、もう一度ドラゴンズのユニホーム姿を見たかった。
ただ、ボスラーは単にチームを去るわけではない。
現役を引退し、球団職員としてドラゴンズに関わり続ける道へ進むと報じられている。
今度はスカウトとして、新しい竜戦士を探す立場になる。
選手としてのホームランは見られなくなっても、これからのドラゴンズを支えてくれるかもしれない。
ボスラー、今度は未来のドラゴンズを頼むよ。
宇佐見真吾――あの勝負強さを、もっと見ていたかった
宇佐見といえば、巨人時代の印象が強い。
独特な打ち方からホームランを放ち、相手にすると嫌なバッターだった。
ドラゴンズに来てからも、その勝負強さが魅力だった。
僕はふと思う。
立浪監督のもとだったら、もっと長くドラゴンズにいて、サヨナラホームランを何本も打っていたんじゃないか。
もちろん、これは僕の勝手な想像だ。
それでも、ここぞという場面で期待したくなる。そんな雰囲気を持った選手だったと思う。
最近まで試合に出ている姿を見ていたこともあり、今回の知らせには驚いた。
同年代の高橋周平と仲良くしている姿も印象に残っている。
だから余計に思ってしまう。
「宇佐見も、まだ早くないか」
捕手というポジションは、打撃だけでは語れない難しさがある。それでも、あのバッティングと勝負強さは、ファンの記憶に残るものだった。
宇佐見、ドラゴンズで戦ってくれてありがとう。
ブライト健太――代打の切り札であり、チームの太陽だった
ブライトには、もっと活躍してほしかった。
代打の切り札として、試合の流れを変えてくれる可能性を持った選手。
そして、チームを明るくしてくれるムードメーカーでもあった。
野球は、技術と数字だけで成り立っているわけじゃない。
ベンチの雰囲気、仲間への声かけ、チーム全体の空気。そうしたものも、長いシーズンを戦ううえでは大切だと思う。
ブライトには、そんな存在感があった。
ドラフトで指名され、プロの世界に飛び込んだ選手が、一軍の舞台で結果を残すことの難しさ。
それを考えると、今回の知らせはやっぱり悔しい。
まだ見ていたかった。
あの明るさと、バットで試合を動かす姿を。
ブライト、次の場所でも持ち前の明るさを忘れずに頑張ってほしい。
福敬登――何度も助けてくれた、あの投げっぷり
福敬登には、何度も何度も助けてもらった。
僕が好きだったのは、あの投げっぷりだ。
打者に向かっていく姿。
三振を奪って、その回を終わらせる姿。
そして、その力強い投球が、次の回のドラゴンズの攻撃にも勢いをつないでくれるように感じていた。
もちろん、投手の役割はアウトを取ることだけではない。
でも、ピンチを切り抜け、三振で攻撃を終わらせる投球には、球場の空気を変える力がある。
福は、そんな場面を何度も見せてくれた選手だった。
中継ぎ投手は、結果が求められる厳しいポジションだ。登板のたびに評価され、失敗すれば厳しい声も浴びる。
そのなかで、ドラゴンズのために腕を振ってくれた。
あの投げっぷりを、もっと見ていたかった。
福、何度もチームを救ってくれてありがとう。
ドラゆうが選んだ、忘れられない二人
ここで、ドラゴンズを応援するもう一人の声を紹介したい。
ドラハジの新しいキャラクター、ドラゆう。
戦力外のリストを見て、ドラゆうが挙げた名前は二人だった。
ブライトと川越。
そのコメントを、できるだけそのまま紹介したい。
「二人います。ブライトと川越。
ブライトはドラフト指名で入団して、バッターとして、いいバッターだと思っていた。
川越はケガをしたけど、幻のホームランがいい当たりだったし、めっちゃ好きだった」
飾った言葉ではない。
専門的な分析でもない。
ただ、好きだった選手がいた。
もっと活躍する姿を見たかった。
その気持ちが、まっすぐに伝わってくる。
ブライトの打撃に期待していたこと。
川越の、あの幻のホームランが記憶に残っていること。
同じドラゴンズを応援していても、心に残る場面は一人ひとり違う。
でも、「めっちゃ好きだった」という言葉には、ファンの思いが詰まっている。
選手がチームを去っても、その選手を好きだった時間までなくなるわけじゃない。
ドラゆう、素直な気持ちを聞かせてくれてありがとう。
新企画「ドラゆうのプロ野球選手への道」
今年のドラフトでは、読売ジャイアンツが育成ドラフト5位で、中学3年生の捕手・関蓮太郎選手を指名した。
プロ野球選手を目指す道は、決して一つではない。
その知らせに、夢を追いかける野球少年たちは何を思うだろう。
ドラハジでも、新しい企画を始めたい。
「ドラゆうのプロ野球選手への道」
ドラゴンズを応援するドラゆうが、野球に取り組みながら、プロ野球選手という夢に向かって歩いていく。
うまくいく日もあれば、思いどおりにならない日もある。
今回は、まず企画のスタートをお知らせしたい。
夢に向かう道のりを、これから少しずつ紹介していく予定だ。
プロ野球の世界では、別れがある。
一方で、これから夢をつかもうとする選手たちもいる。
その両方を見つめながら、ドラハジらしく野球の魅力を伝えていきたい。
ウィーン君のコメント
戦力外という知らせを見るたびに、プロの世界の厳しさを感じる。
チーム事情もある。年齢もある。ケガもある。成績だけでは説明できない事情もあるだろう。
だから、外から見ている僕らが、すべてを判断できるわけではない。
それでも、ファンにはファンの思いがある。
ボスラーには、もっとホームランを打ってほしかった。
宇佐見には、勝負強い打撃を見せてほしかった。
ブライトには、代打で試合をひっくり返してほしかった。
福には、あの力強い投球を続けてほしかった。
そして、ブライトと川越が好きだったドラゆうの気持ちも、よく分かる。
選手が去ることは、単に名簿から名前が消えることではない。
応援してきた時間に、一つの区切りがつくことなんだと思う。
だからこそ、最後は感謝を伝えたい。
竜戦士たち、ドラゴンズで戦ってくれてありがとう。
修三師匠のボヤキ
「おいおい、ちょっと待てい!
こっちは、まだ見たいんじゃ!
あの一発も、あの三振も、あの笑顔も、まだまだ見せてくれと思っとるんじゃ!
……まあ、プロの世界が厳しいのは分かっとる。
でもな、好きだった選手との別れは、何度経験しても慣れんのじゃ!
去っていく選手たちには、胸を張って次の道へ進んでほしい。
そしてドラゴンズ!
別れがあるなら、その悔しさを忘れるな!
来年こそ、ファンにもっと夢を見せてくれよ!」
今日のドラハジ
秋は、別れの季節。
今はまだ、寂しい。悔しい。もっと見ていたかった。
それでも、竜戦士たちが残したものは、僕らファンの記憶から消えない。
去りゆく選手たちに、ありがとう。
そして、夢を追いかけるドラゆうに、エールを。
別れの秋を、逆襲の春へ。
頼むぞ、ドラゴンズ!





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