オールスターから未来の竜へ ― ドラゴンズの未来図
ドラハジ木曜日へようこそ。
この企画では、試合結果だけを振り返るのではなく、「今」のドラゴンズ、「未来」のドラゴンズ、そして「歴史」をつなぎながら、ドラゴンズの未来図を一緒に描いていきます。
今回のテーマは、「オールスターから未来の竜へ」。
オールスターで全国のファンに存在感を示した選手たち。二軍で来るべき日に備えて牙を磨く若竜たち。そして、その若竜たちが目指してほしいレジェンドたち。
さらに前半戦を振り返りながら、ホームランテラスがドラゴンズにもたらした変化についても考えていきます。
それでは、第1回ドラハジ木曜日、スタートです。

⭐ オールスター2026
今年のオールスターは、第1戦をパ・リーグ、第2戦をセ・リーグが制し、1勝1敗で幕を閉じました。両試合とも打撃戦となり、ファンを大いに楽しませる「夢の球宴」らしい内容でした。
ドラゴンズからは、大野雄大投手、松山投手、村松開人選手、細川成也選手が出場。
投手陣では、大野投手、松山投手ともに失点を喫しましたが、シーズンとは異なる雰囲気の中での真っ向勝負。後半戦へ向けた良い刺激になったことでしょう。
一方、村松選手は第1戦で2打数1安打、第2戦でも2打数1安打と、2試合連続安打を記録。全国の舞台でも、自慢のバットコントロールを存分に披露しました。
そして何よりも輝いたのが細川成也選手。
ホームランダービー優勝、そしてオールスターMVP。
後半戦へ向けて、これ以上ない自信を手にしたオールスターになりました。
🐕 教えてGP
オールスターは「お祭り」と言われますが、実は後半戦の流れを左右する大会でもあります。
自信を得た選手は、その勢いのままシーズンへ入っていけます。
逆に調子を崩していた選手にとっては、他球団の一流選手と触れ合うことで、新たな発見を得られる場所でもあります。
細川選手が手にしたMVPは、単なるタイトルではありません。
「自分はセ・リーグを代表する打者になれる」
そんな確信を得たことこそ、一番の収穫ではないでしょうか。
⭐ ネクストNEW STAR
第1回 ダブル森
今回のネクストNEW STARは、「ダブル森」。
昨年入団した2人はシーズン終盤に一軍デビューを果たし、多くのドラゴンズファンに夢を抱かせてくれました。
今シーズンは育成の一年。
一軍ではなく二軍で経験を積み重ねています。
正直、多くのファンは「二軍で結果を残し、後半戦には一軍で大きく飛躍する」。
そんな青写真を描いていたのではないでしょうか。
しかし、プロの世界は甘くありません。
だからこそ、この時間が未来への財産になります。
投手編 森博人
森博人投手は2021年に一軍デビューを果たしました。
しかし、トミー・ジョン手術を受け、育成契約という苦しい時期を経験します。
それでも決して諦めることなくリハビリを続け、二軍では以前の力強い投球を取り戻しました。
そして前半戦終了前、支配下登録へ復帰。
再び一軍の舞台へ戻ってきました。
私は森博人に「勝利の方程式」の一角を期待しているわけではありません。
むしろ、どんな場面でも淡々と投げ、試合を壊さない投手。
首脳陣から「困ったら森」と信頼される存在。
そんな投手こそ、ドラゴンズで長く必要とされる選手だと思っています。
🔥 レジェンドドラゴンズ
鈴木義弘
森博人に重ねたいレジェンドがいます。
それが鈴木義弘投手です。
通算394試合に登板し、防御率2.86。
派手なセーブ王でも、タイトルホルダーでもありません。
しかし、ビハインドでも、接戦でも、イニングまたぎでも任される。
どんな場面でも淡々と腕を振り続け、首脳陣から絶大な信頼を得たリリーフでした。
勝利の方程式だけがリリーフの価値ではありません。
チームを支える「縁の下の力持ち」。
私は森博人にも、そんな投手へ成長してほしいと願っています。
【特集】前半戦を終えて見えたホームランテラスの本当の効果
~恐怖から適応へ、竜投は新しい球場と向き合った~
※2026年は前半戦終了時点(7月23日時点)です。2026年の本塁打・打点はチーム打撃成績、被本塁打は投手成績を基にしています。
※2023~2025年は公式戦終了時。
| 年 | チーム本塁打 | チーム打点 | 被本塁打 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 2023年 | 71本 | 370打点 | 76本 | 長打不足が大きな課題 |
| 2024年 | 68本 | 358打点 | 97本 | 打線低迷、得点力不足 |
| 2025年 | 83本 | 380打点 | 80本 | 少しずつ長打力改善 |
| 2026年前半 | 72本 | 298打点 | 59本 | 長打力は明らかに変化 |
ホームランテラス導入によって、開幕直後のドラゴンズ投手陣には少なからず戸惑いがあったのではないか。
オープン戦で細川成也選手の打球が「当てただけ」に見えるような打球でもスタンドへ届いた場面は、相手への脅威だけではなく、投手陣にも「失投が一発になる」という意識を植え付けた可能性がある。
これまでなら外野フライで終わっていた打球がホームランになる――。
その恐怖心が、投手の攻め方を慎重にさせ、結果的に四球や甘い球につながる場面もあったのではないか。
しかし、シーズンが進むにつれて状況は変化した。
前半戦を終える頃には、投手陣も新しいバンテリンドームの環境に慣れ、
「怖がる」のではなく「打たせない投球」へ。
マウンドからの距離感、打球の伸び方、打者への攻め方を理解し始め、安定した投球を取り戻してきた。
打つ方では、ホームランテラスを最大限に生かした竜打線
一方、打撃陣に目を向けると、ホームランテラスの恩恵を大きく受けたのは間違いなくドラゴンズ打線だった。
開幕直後は主力選手の離脱もあり、なかなか本来の力を発揮できなかった。
しかし、細川成也をはじめとする主力選手が復帰するにつれて状況は一変。
打線に厚みが生まれ、一発の怖さが加わることで、ホームラン数は急激に伸び、気づけばセ・リーグトップクラスの本塁打数を誇る打線へと変貌した。
ホームランテラスは、ただ距離を短くしただけではない。
「振り切れば届く」
その意識が、打者たちの積極性を引き出したのではないだろうか。
そして前半戦最後の大きな出来事が、オールスターでの細川成也だった。
ホームランダービー優勝、さらにMVP獲得。
これは単なるタイトルではない。
「自分は長距離砲として戦える」
という大きな自信を手にした瞬間だった。
ただし、後半戦はここからが本当の勝負。
相手チームも細川への警戒はさらに強くなる。
ホームラン数が増えたから終わりではない。
怖がられる打者になった今、次に求められるのは勝負を決める一打。
ホームランテラスという新しい舞台で、細川がドラゴンズ打線の中心としてどこまで進化するのか。
後半戦最大の注目ポイントになる。
🏆 ウィーン君のWinナー
オールスターで輝いた現在。
二軍で未来を磨く若竜。
そして、過去のレジェンドが残した姿。
ドラゴンズは今、大きな変化の途中にいます。
ホームランテラスという新しい環境も、その変化を後押しする一つのきっかけです。
未来のスターは、突然生まれるものではありません。
日々の努力を積み重ね、その姿を見守るファンがいて、やがてドラゴンズの歴史を築いていきます。
今日の主役が、明日のレジェンドになる。
そんな未来を信じて、後半戦もドラゴンズを応援していきましょう。





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